彼女に頼まれ事をされた。
迎えに来て欲しい。
買い物に付き合って。
愛する彼女の為であれば、喜び勇んで飛んでいくのが普通の男でしょう。
しかし愛も倦怠期を迎えていると、彼女のお願い事も負担に感じるようになります。
彼女のお願いを面倒に思うならそれは愛ではありません。
愛していれば、なんでも出来る筈です。
そもそも愛とはなんでしょうか?
見返りを求めない究極の愛は子と親の愛です。
母親の愛は子供のためであれば自分の命さえ惜しみません。
母は子に見返りも求めません。
見返りがあるとするなら子の笑顔だけです。
親は子の笑顔を見るためだけに子を育てますが、恋愛の場合はどうしても見返りを求めてしまうので、見返りを得ることができないと不満となるんです。
「こんなに尽してあげてるのに」とか「裏切られた」なんて気持ちは、見返りが得られない不満でしかありません。
そして与えられる者は、与えられる事が当たり前となって感謝を忘れてしまいます。
見返りを期待しながら相手の望みを叶えていると、与えられた者と認識の違いから軋轢が生じるんです。
物事を頼む人と頼まれる人の関係性は真逆の立場です。
してもらう方としてあげる方は立場も違います。
たとえば、お金に関する頼み事で金銭の貸し借りがありますが、金銭問題が起きて助けてもらった場合に、助けられた人は助けてもらった時が感謝のピークで問題が解決すると安堵して緊張から解放され一気に気持ちが冷めてしまい感謝の気持ちも薄れてしまいます。
貸した人は覚えているけど借りた人が忘れてしまうのは、借りた人の問題が解決してしまうと苦痛から逃れる目的が達成されて緊張も解かれ一気に忘れてしまいます。
しかし、お金を用立て貸した方は、自分が働き得た報酬を相手に与えたわけですから、忘れるわけがありません。
与えた方と与えられた者の認識の違いが溝となるんです。
そもそも与えられた方は与えた者が考えるほど、感謝を感じていないのです。
人は何かを得る為に努力をしますが、恋愛の場合も相手の気持ちを自分に向かせる為に努力をします。
異性を求める快楽は強いので、相手の気持ちを惹きつける奉仕の心は大きく、愛が実るまでエスカレートすることもありますが、どんなに尽しても愛が実らなければ、奉仕の心は不満となり憎しみと変化してしまいます。
なにかにつけて相手の要求を満たしていると、それは当たり前の事となってしまうので相手は喜びも感じなくなりドーパミンも分泌されなくなってしまいます。
空気がなくては生きていけないのに空気の存在に感謝しないようなものです。
「いままで〇〇してくれたのに」とか「貴方は変わった」なんて女性が言うセリフは、貴方が変わったのではなく、女性が感謝を感じなくなった認識の変化でしかありませんから、貴方のしてあげる助けてあげるは、彼女にとって当たり前で普通の事なんです。
そもそも、なんでもしてあげるは「なんでもしてあげるから俺のことを愛してくれよ」が前提であって「君が喜んでくれるなら他の男の元へ行ってもいいよ」ではありません。
恋は見返りを求めてしまうので、悔しい思いをしたくなければラインを決めるべきです。
「ここまではするけど、これ以上はしない」と決めてしまうことは冷たい感じもしますが、際限のなく愛を与えるのは、ハードルを上げ続けるようなものです。
母が子に与える愛は無限大であるのは見返りを求めない愛だからであって、見返りを求める愛の奉仕を無限大とすると、何も得られなかったり裏切られた場合に自分の気持ちが潰れてしまいます。
そこで恋の奉仕は限度を決めてポイント制を導入することをお勧めします。
大好きな彼女に100ポイント。
少し好きな彼女であれば80ポイント。
相手に対する自分の気持ちに応じて、ポイントの数値を決めておきます。
送迎をしたら1ポイント。
買い物を頼まれたら2ポイント。
何かをしてもらったら3ポイント追加と差し引きしていきます。
そしてポイントがゼロになったら身を引くなりして関係を維持する数値を決めておくことで、自分が潰れてしまうリスクを無くします。
奉仕のポイント制は、お人好しになってしまう都合の良い男性をさける方法でもありますが、愛の関係性を維持するバランスを保つためには重要です。
無理をしてまで彼女に尽していては長続きはしません。
彼女の要求の何もかも引き受けていては負担が大きすぎます。
貴方が無理をすればするほど、貴方の愛されたいと思う気持ちも大きくなり、愛が報われないと恨みに変化します。
そうなると泥沼にもなりかねません。
出来ないことはできないと、ハッキリ伝えるべきです。
甘え上手で頼み事が上手い女性に捕まってしまうと、男性は無理をしがちですが冷静に判断しなければいけません。
そもそも頼み事は相手に負担をかけることなんです。
相手に負担をかけることをいとわない気持ちと、相手を愛する気持ちは真逆です。
頼み事を処理するためには、手間とか時間なり費用はかかるので、だれかに頼み事をしたら報酬を払ったり、他の事をしてあげることで貸し借りを解消するのが普通です。
頼み事に見合った御礼ができないのであれば、相手の負担を考え余程の事がないかぎり頼み事など厚かましいことはできません。
愛する気持ちがあればあるほど、相手に負担をかける頼み事などできないんです。
少なくとも2人の信頼関係ができていないうちから、あれこれ要求してくる女性には気をつけなればいけません。
そのためにはポイント制を導入して限度ラインを引いて交際すれば、悪い女の毒牙にかかることはなくなります。
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