ヤマアラシのジレンマを知っていますか?
冬山で2匹のヤマアラシが暖をとろうとして
身を寄せ合おうとしました。
でも互いの身体に棘があるため
寄り添うと身体が傷ついてしまいます。
寄り添う距離を計りながら
何度も近づいたり離れたりして
丁度良い距離を見つけ出すというお話です。
(ドイツの哲学者ショーペンハウエルが作り出した寓話で、実際のヤマアラシは棘をねかせて寄り添います)
ヤマアラシの雄と雌が傷つけあるからと離れてしまっては、助け合うことも愛し合うこともできずに、子孫も生まれませんから互いの気持ちを計りながら愛を育みます。
恋人関係にある男女も同じようなジレンマに苛まれることがあります。
愛し合っていても育った環境も違うし、そもそも身体の仕組みも違う男と女なんて思考の方向性も違います。
恋人同士と言えども密に関係を深めると、感情がぶつかり合うこともあります。
連絡を取るにしても、1時間おきに「なにしてるの?」なんて距離を縮めすぎると相手は負担を感じるようになります。
親しくなりたい愛し合いたい気持ちが強すぎて、ぐいぐい押してばかりいると相手とのバランスが崩れ、彼女は疲れて距離をおこうとします。
恋愛には接近と回避の匙加減が必要です。
あまり接近しすぎると嫌われてしまい。
回避しすぎると、感心がないと思われてしまいます。
「好きだよ~」「愛してるよ~」と
可愛さのあまり抱きついて
彼女のホッペをペロペロしてりすると
「鬱陶しいわねっ!」と拒否されてしまいます。
逆に「君も忙しいだろ」とか
「連絡は何かあったときだけにして」
なんて距離をおくと
「私の事なんてどうでもいいのね」なんて
彼女に思われてしまいます。
2人が愛し合っていて
接近したい彼=接近したい彼女
であれば問題はありません。
しかし
接近したい彼と回避したい彼女となると
彼は彼女との距離を図る必要があります。
回避したい彼と接近したい彼女の場合も然りです。
恋愛の場合は、接近と回避が
彼と彼女の状況によって彼と彼女の気持ちが
入れ替わり立ち替わり交互する場合もあります。
恋愛の「ヤマアラシのジレンマ」は一筋縄とはいきません。
長く交際していると、2人の気持ちに温度差が生じます。
仕事が忙しくなったりすると、時間的な制約もでてきます。
他に気になる異性が表れたりすると、心も惑わされます。
相手と連絡を取り合うことに飽きてくると、一本の電話さえも面倒に感じるようになります。
ヤマアラシのジレンマが上手く行かない時は、冷却期間を設けて2人が距離をおく選択もあります。
「しばらく連絡を取り合うことを控えよう」
もしくは
「2人の考えがまとまるまで会うことはやめよう」
このように冷却期間を作ることで、
互いの気持ちがぶつかり合うことを避けることもできますが、
冷却期間をおくことは別れに繋がります。
愛し合うことと、2人が距離をおくことは真逆の選択です。
気持ちが盛り上がってないから「冷却期間」なんて話がでてくるんです。
彼女が「冷却期間を設けましょう」と言ってきたら
それは「別れましょう」と同じ意味の言葉です。
好きならば
愛しているなら
ずっと一緒にいたいのが人間です。
あえて離れようとする理由はありません。
すぐにでも結婚したい貴方が
もう少し人生をエンジョイしたい彼女に
「両親に会わせてくれないかな?」
「結婚式は何処でする?」
「新婚旅行はハワイがいい?」
なんてプレッシャーをかけ続けていたら
彼女は貴方の気持ちを背負うことになります。
貴方の希望に応えられないなら
彼女は別れを切り出してくるかも知れません。
このような場合は、貴方が距離を詰めすぎたのが原因です。
接近しすぎて回避されないように
貴方は愛の↓中央収束を探る必要があります。
www.dokusinn.tokyo
『ヤマアラシのジレンマ』は『愛の中央収束』で解決します。
互いの気持ちの中間点で妥協するんです。
そうすれば別れはありません。
貴方が彼女の存在を負担に思うなら
話は早いです。
交際を打ち切ることを選択するならば
彼女を拒絶するか
冷却期間をおこうと提案すればいいだけです。
貴方が彼女から愛されていない場合も
彼女は、同じ選択をしてきます。
恋愛に置いて選択権は互いにあります。
どちらか一方が嫌だと言えば
恋愛はそこで終わります。
どんなに貴方が彼女を愛していても
自分の自己愛傾向を前面に押し出し
自分の欲求を満たそうと
彼女に強い関わりを求めると
彼女は貴方の愛を負担を感じて
貴方の元を去って行きます。
それは仕方の無いことですが
どうしても彼女と別れたくないのであれば
愛の中央収束値で妥協するしかありません。
「押してもダメなら引いてみな」
を勘違いしてはいけません。
一時的な刺激にはなりますが
押してもダメなら引いてもだめなんです。
丁度良い頃合いで交際を深めて行きましょう。
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