【論調】新型コロナウイルスで恋愛どころではなくなった。

新型コロナウイルスの影響で恋愛どころでは無くなった。

緊急事態宣言が発令されて、事業者はテレワークを原則とするとか、出勤者を最低７割減らす取り組みを要請するよう総理大臣が指示したそうですが、そもそも老人が仕切る物作り国家を優先しすぎて、世界のIT化に乗り遅れた日本の工場でテレワークなんて所詮は無理なんですよね。

USJとかディズニーなんかも休園延長ですし、密閉、密集、密接の３密を避けましょうなんて自粛を求めても、満員電車は定期的にドアが開くから大丈夫だとか、自己都合的な根拠に欠ける理由で正常運転されているんです。

昨年とある観光地に行ったとき、周りは東南アジア系の外国人観光客ばかりで、この人たちが観光に来なくなったら、日本の観光地は全滅だなって危惧していたのが、今年になってやってきた新型コロナウィルスで、もともと少なかった日本人観光客も減って観光地どころか、カラオケ・ライブハウス・バー・ナイトクラブ・ホテル・商業施設・飲食店も閑散としていて閑古鳥さえそっぽを向き鳴かぬほど静まり返っているんです。

アルバイトや派遣で働いていた若者は、コロナウイルスの影響から真っ先に自宅待機や雇止めとなったりしていて、明日の生活もままならない状況に追い込まれて、恋愛なんて夢事となりました。

人は身の危険を感じると子孫を残そうとする心理から性欲が増します。

恋人同士が外で遊べないからと、どちらかの自宅に籠っていても最初のうちはいいだろうけど、四六時中制約された場で顔を合わせているとピリピリしてきて、ケンカ別れなんて危惧もあります。

男性はここぞとばかりに性的な欲求をしつこく彼女に求めたりするでしょうが、二人っきりでいると感染のリスクに加え料理や掃除の負担は女性が殆ど背負うことになりますから、長期になってくると女性にメリットはないんです。

二股とか、かけている人だと浮気もばれやすい状況になります。

「コロナが怖いから君は家にいて、僕が一人で食料品を買いに行ってくるよ」なんて外に出てから、もう一方の彼女に電話なんかしているところを、窓から彼女に見られていたり、二時間も三時間も戻らないと疑われてしまいます。

これから先の日本の経済は、コロナが終息してもビルだけが残る燃えていない焼野原状態で、経済も最悪な状況になるでしょうから、やはり中国頼みで経済が上向いてきたとしても日本のお金はアメリカに吸い上げられて、日本の若者に明るい未来が来るとは思えません。

今は「マスクが無い」とか「消毒液がない」なんて嘆いている人の一年後は「お金がない」「仕事がない」と言う状況になる気がしますから、一刻の助成金とか補助金だけでは頼りなく、最低限のベーシックインカムが導入されない限り婚活なんて無理ですよね。

自分や身の回りの誰かがコロナウイルスに感染すると大変です。

神戸の病院で集団感染も起こり各地の病院に医療崩壊の波が押し寄せています。

自分は若いし感染しても軽度で済むだろうなんて気安く考えていたら大変なことになるんです。

軽度の症状だからと自宅待機させられても、一人暮らしで自宅待機ができるはずはありません。

一人暮らしであろうが家族と住んでいようが、誰かの世話になるしかなく、家族がいたら感染させてしまう可能性もあって、濃厚接触者となった家族も隔離対象となります。

二日三日安静にしていたら良い訳ではありません。

少なくとも、半月ほどは人との接触は避ける必要に迫られるんです。

人と接触を避けると生活は一変します。

自分だけでなく他人や家族まで不自由を押し付けることになって、恋人に迷惑をかけるなんてことを考えたら会うことなんてできなくなります。

イタリアやニューヨークの後を追う東京で、延期された東京オリンピックの来年の開催まで危ぶまれる状況を心配する前に、少しでも感染者を増やさないようにする対応が先決なんです。

幸い日本は、個人の危機管理能力が高い国です。

農耕民族である日本人は、干ばつや洪水などの天災に備える必要があったので、危機管理能力にかけては世界一かもしれません。

トイレットペーパーが無くなるなんて根拠のない噂を聞いただけで、店頭からトイレットペーパーが消えてしまうんです。

そのうえ、積極性に欠ける性質もあります。

イギリスのチャリティー団体が、人助け、寄付、ボランティアの３項目についての評価を１４４カ国別にまとめて発表しました。

他人を助けた　１４２位

寄付をした　９９位

ボランティアをした　５６位

日本は世界に比べると他人に無関心でもあります。

世界的に珍しい痴漢が日本で無くならないのも、無関心が原因ではないのかと言われています。

そもそも満員電車であろうと、女性が痴漢されていたら周りの誰かが気が付きそうなものですが、痴漢を目撃したとしてもゴタゴタに巻き込まれる事が嫌なのか、知らぬ顔をする人が多いのも事実で、痴漢を見ても触らぬものに祟りなし的な、プライドを捨てでも守る自分の危機管理に関して、世界屈指の能力を発揮するのが日本です。

コミュニティーに属する者は責任を取らなくてよいように仕組みを作り上げています。

未だにハンコが通用している日本の会社で、主任、係長、課長、部長と次々とハンコを押して上に上げていく手法は、世界的に珍しくある意味失敗したときに「みんな了承してたよね」と言う為の責任回避の方法でもあるんです。

ドナルド・トランプが大統領になるまえに日本企業と商談したとき、多くの日本人社員がトランプの前に並びトランプは驚きながらも、何かを提案すると「担当者に聞く」とか「部署に確認する」と言われ話が進まず「誰が責任者なんだ？」と聞いたそうです。

日本には俺が責任を持つと言う人がいないんです。

それは森友問題のような事も同じで、政治家や官僚も問題が表ざたになると惚けて責任をとりません。

みんなで渡れば怖くないなんてことがまかり通るのが日本なんですから、今回の新型コロナウイルスに関しても世界の対応と比べると、誠にノンキでピント外れだったりしますが、何かあると何もせず知らぬ存ぜぬで惚けて逃げる方が生き残る方法としては良いんです。

ユダヤ人も、いち早く逃げ出した人は助かりましたが、大丈夫と高を括っていた人は悲惨な結果が待ち受けていました。

日本の習慣における犠牲者は若者です。

日本の問題はすべて先送りされてきました。

少し前に山間の村に住む８０歳ほどの老人に聞いた話なんですが、５０年ほど前に訪れた学者の講演会に行ったとき「将来この村は老人だけとなります」と言われ「林業で繁栄している村が老人だけになるなんて」と当時は鼻で笑ったそうですが「大当たりだった」と過疎化が進んだ村を嘆いていました。

５０年前から少子高齢化も年金問題も分かっていたんです。

分かっていたのに何も対策を打たなかったが為に今があります。

そして新型コロナウイルスの到来で、この国はどうなるんでしょうか？

日本は既得権益でガチガチになっていますが、黒船来航や終戦によって、既得権益が国外の力で無理やり潰され生まれ変わってきた過去があります。

このさき新型コロナウィルスで、日本の既得権益がボロボロに崩された時に、もしかしたら日本が生まれ変わるかもしれません。

危機に関して無関心ではダメです。

とあるサイトの新型コロナニュースのコメント欄にて「議員報酬を半分にしろ」にイイネが４５０００もついていて、医療に関する意見や経済的な助成・補助に関するコメントについたイイネは２０００から３０００でした。

ニュースサイトのコメントも議員の行動に関する事でなく議員の足を引っ張るような事にイイネをつけているようでは、良いように進むはずがなく先が思いやられるように思います。

日本の危機に何もできない議員報酬なんか半分どころかゼロでいいんです。

しかし今いる議員を今すぐ入れ替えることもできないんですから、国民が危機に直面しているときに何もしない議員の尻を叩き働かすように仕向けるのが先だと思います。

匿名であれば攻撃相手を見つけ好き放題言うのも日本の文化でもありますが、正しい民主主義には真っ当な知識と倫理が必要なんです。

「日本は世界でもっとも成功した社会主義国だ」と言われるのは褒め言葉でしょうか？

ボケた対応をしている議員は必要ありませんが、そんな議員を選んだのは私たちです。

もっと政治に関心を持たなければ、コロナショックも乗り越えられません。

新型コロナウイルスは命の問題なんです。

そして人を守り人を愛し恋をしましょう。

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