彼女が「寒くない?」と貴方に聞いてきたなら、なんて答えますか?
「寒くないよ」と答えたらアウトです。
なぜなら女性が発する言葉には婉曲表現があるからです。
婉曲とは、ストレートに伝えることなく遠回しに言うことです。
日本独自の「言わずとも空気を読んで察してください」的なことですが、無頓着な男性は「寒くない?」と言われると、自分が寒い思いをしていないか女性が気を使っているなんて思ってしまって「寒くないよ」なんて言ってしまいます。
女性が「寒くない?」と聞いてきたのは女性自身が寒いからであって、貴方の身体のことなど気にとめていません。
貴方は彼女の言葉の先を読んで答えなければダメです。
「僕のジャケットを羽織りなよ」
「暖かいカフェに避難する?」
ドライブ中なら「暖房を強くするね」と答えるべきですし、対処出来ない場合は「寒いよねぇ」と彼女に同意したうえで、彼女に寒い思いをさせない方法を考えなければいけません。
コンビニに飛び込んで携帯カイロを買ってあげるなり、カイロが無ければ、暖かい缶コーヒーを買って持たせてあげて「これ飲みたくもないだろうけど、カイロ代わりに持ってて」と言うべきです。
もし彼女が「喉が乾いてない?」と言ってきて、コンビニで缶コーヒーを買って渡すようではダメです。
女性が喉が渇いてるようなことを言ってきた時の貴方の行動は「カフェでも入ろうか」が正解です。
「寒い」と「喉が渇いた」と言われて缶コーヒーを渡すには大きな違いがあります。
その意味の違いが分からないようでは女心は掴めません。
確かに彼女は喉が渇いているでしょうが、だからと言って安っぽい缶コーヒーが飲みたいわけでもありません。
お洒落に落ち着いた場で、喉を潤したい気持ちがあるので、貴方は彼女の要求を叶えるためにカフェを探すべきなんです。
男性だって「好きだ」「愛している」と言いながらも心の奥底には「俺の女になってくれ」なんて気持ちがあります。
大事な取引先から無理な事案を要求されて、無下に断れないので「見当しておきます」なんて曖昧な返答で誤魔化してしまう場合もあるんです。
婚活だって「顔が気に入らない」「おじさん臭くて嫌」なんてことは伝えずに「私には勿体ない人なので」とか相手を傷つけないように断ったりするのが一般的です。
控えめな女性ほどストレートに言うことはありません「お腹空いてませんか?」なんて事を女性が言ってきたら「もう私お腹がペコペコだわ」と言っているのと同じ意味です。
「いつになったら、食事に連れて行ってくれるのよ」なんて彼女がイライラしている可能性も高いです。
男性が女性とのデート中に、なんだか分からないけど彼女の機嫌が悪いと感じる場合があるのは「私が3を言ったら10まで察してよ」「気が利かない男ね」と彼女が思っている時なんです。
男性は「結局なに?」とか「はっきり言えよ」と思うでしょうが、女性は波風立てるのは嫌います。
とくに女性同士のコミュニティーで自己主張することはありません。
友好的な関係を維持したいのであれば、たとえ相手に不満があっても遠回しな指摘が多くなってしまいます。
逆にズケズケと指摘したり要求するのは、相手を軽く見ている場合で「鈍くさい男」なんて気持ちが根本にあったりするから「ハッキリ言わなけりゃ分からないでしょ」と遠回しな言い方はしないわけで、妻の尻に敷かれている夫のような感じとなるんです。
気の利かない男だと思われているようでは進展はありません。
先回りして気を利かせて対応するのは、男性社会でも出世の基本で、近頃は『忖度』なんて言葉が有名になりました。
忖度は相手の言葉を聞くまえに、相手の雰囲気を読んで「これをしておいたら相手が喜ぶだろう」と行動するので、相手から「〇〇はどうなったのかな?」なんて言われたとき「対処しておきました」と先手を打ってるから値打ちがあるわけで、自分の評価に繋がります。
女性は忖度をして欲しいから婉曲表現をしています。
女性の婉曲表現は、貴方が何をすれば良いかのヒントです。
妻が「明日は天気が悪いわね」と言ったら「明日は洗濯ができない」と言っているわけで、夫は洗濯物が増えないようにする気遣いが必要となります。
彼女が「わたし来月で30歳になるのよ」と言ったら「早く結婚して」と言っているのか「プレゼントを忘れないで」と釘を刺しているのかを判断せねばなりません。
貴方が考え抜いて「これはプレゼントを要求されているんだろう」と予想して、プレゼントを彼女に渡しても彼女がそれほど喜ばれなかったら、あの言葉の意味は結婚を迫っていたんだと解釈しフォローに入るべきで、「そういやさぁ、そろそろ結婚式場を決めないとな」なんて、後手に回りながらも先手をとるような言葉で彼女の機嫌をとることになります。
それでも彼女に笑顔が戻らなかった場合は、たんにプレゼントが気に入らなかっただけですから、忖度不足だったわけです。
気遣いができて、気が利いて、気転もきいて、痒いところに手が届き、配慮ができて、粋な計らいもできて、至れり尽くせりであるならば、彼女の望むところとなりますが、これは一筋縄ではいきません。
女性の婉曲表現は意味深く男性は判断に迷います。
しかし女性の婉曲表現は奇妙な傾向があります。
相手を気遣っているような言葉を女性が言った場合は、それは彼女の希望なんです。
- 「明日は朝早いんでしょ?もう帰ったほうがいいんじゃない?」は自分が早く帰りたい。
- 「鼻毛は出てても埃を遮断するから気にしなくて良いよ」は直ぐさま鼻毛を切れ!です。
女性の婉曲表現は、彼女が発する心の声の裏返しであったりするので忖度しましょう。
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