独身男性の割合
まず男性の生涯未婚率を検証してみましょう。
40歳から44歳までの男性の未婚率が29.3%
45歳から49歳の男性未婚率が25.2%となっています。
女性の40代未婚率の統計は40代前半が19.1%で、40代後半が15.3%ですから、女性に比べて男性の未婚率のほうが高めとなっています。
そして50代になって独身は減っているのかと見てみますと、婚姻率の上昇はそれほどなく楽観視できない数値となっています。
50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合は、1990年の調査依頼急増傾向にあって、2015年の国勢調査では50歳男性の23.37%が結婚歴がありません。
結婚歴の無い50歳女性が14.06%で男と女の未婚率の差は9.31%ほどありますが、2020年以降はもっと男女差が広がると思われ、2035年には男性の生涯未婚率が30%、女性で20%になると予想されています。
近年の独身男性の年齢別割合を見てみますと
- 25歳から29歳男性の10人に7人が独身。
- 30歳から34歳男性の10人のうち5人が独身。
- 35歳から39歳男性の10人のうち3人から4人が独身。
- 40代男性10人のうち約3人が独身。
- 50代男性10人いたら約2人が独身。
この男性が余る割合は今後もっと大きくなり、1人の女性が生涯に産む子供の数にあたる合計特殊出生率も2017年の統計で1.43と減少しているので、少子高齢化も加速しています。
女性の晩婚化も進み第1子を産む女性の平均年齢は30.7歳ですから、2人目の子供を産む率も必然的に下がり続け、2019年の出生数は90万人を割り込みました。
このまま若者の未婚化と晩婚化が進むと、人口減少で警察官や消防隊員に自衛隊の人員確保もできずに日本崩壊は間近なんて事まで危惧されているんです。
結婚しなければならないなんて法律はありませんが、なぜ結婚しない男性が増えたのでしょうか?
- 一人の方が気楽。
- 収入が不安定。
- 一人の女性に縛られたくない。
- 仕事を優先したい。
- 結婚願望がない。
- 女性に受け入れてもらえない。
- 理想の女性がいない。
100人の男性がいたら、100の結婚しない理由があるでしょうが、最初から結婚しないと決めて過ごしている人は少数だと思います。
そのうち良い人と知り合えば結婚するだろうとか、仕事が軌道に乗ったら結婚したいなんて思いながらも年月が過ぎてしまって、結婚する機会を逃してしまった人も多いはずだと思いましたが、国が結婚・夫婦・出産・恋愛のことを5年に1度定期的に調査しているので資料を見てみました。
その中で「いずれ結婚したいと思う」男性は85.7%となっていますから、50歳の時点で10人中2人が独身とする統計と5.7%の差しかなく、100人の男性がいて5人6人が希望通りに結婚できなかったことになります。
なんだ5.7%なら消費税よりも少ないじゃないかなんて思ってはいけません。
基本調査の中に彼女がいない独身男性の割合は59.1%もあるんです。
10人独身男性がいたら彼女がいない男性が6人ほどいるんですから、恋愛と結婚を推進する当ブログとしては驚愕の数字ですが、50歳の時点で独身男性は10人中2人ですから、少ない出会いと恋愛で50歳までに結婚しなければならないんです。
もし結婚したいと思いながらも、恋人がいない男性は、今後の少ない恋愛チャンスをのがしてしまうと一生独身となる可能性が高くなるので、のんびりしている訳には行きません。
独身男性の生きがいとなる趣味
40歳から50歳まで独身男性で女性扱いが苦手な男性は、結婚に縛られず趣味に没頭して一人で過ごせる時間を楽しむのもいいでしょう。
夢中でのめり込める趣味があると寂しさも感じません。
しかし50歳60歳になってから、孤独を埋めるために始めたような趣味では、心底楽しめません。
それに独身が長い女性扱いが苦手な人であればあるほど、人との関わりも苦手である傾向が強く、社会から孤立する率も高いので、年老いてから仲間を探すよりも一人で楽しめる趣味が合っています。
スポーツジム 読書 映画鑑賞 音楽鑑賞 酒 釣り ゴルフ 日用大工 プラモデル 車 オートバイ ヨット サーフィン カヌー カメラ ビデオ などなど趣味には色々ありますが、一生独身を貫くつもりなら体力が落ちても楽しめる趣味がいいでしょう。
いまならユーチューバーなんてのもコメントが貰えたりして、世界と動画を通じて繋がれば寂しさなんて吹っ飛びます。
それに数年もしたら5Gが当たり前の世界にもなっているでしょうから、インターネットでバーチャルな世界旅行とか、リアルなゲームも独身男性にはうってつけです。
これから発展し続けるネット環境を利用すれば、人間関係が苦手な人でも楽しめるバーチャル世界が広がるのは確実です。
そうなると結婚とか家族の概念も変わるかもしれませんね。
独身男性の性
男女の関係において性を意識せずにいることはできません。
肉体的な関係がなくともセックスを連想できない恋は、人間の本能に背くことになるからです。
とくに男性は支配欲・社会的要求・承認欲求・義務感などを性の裏側に隠し持っているので、女性との交わりによって男としての価値を性により確認していたりします。
たとえば事業で成功した男性が複数の女性と関係を持つことで、自分の功績を実感したりするように、女性の獲得は男性の強さの誇示でもあり確認でもあります。
では、定まったパートナーがいない独身男性の場合は、欲望をどのように処理して自分の価値を確認するのがいいのでしょうか?
いつの時代にも男性の欲望を処理する風俗があります。
人類最初の商売が売春なんて言われるのも、男性の性に関する欲望がなによりも強かった証でもあるわけで、男性の生きる根源であり活力の元でもあるんです。
現代においても様々な風俗があり、お金さえ払えば性的なサービスを受けることもできます。
しかしながら、金銭と引き換えに受け取る愛では承認欲求が満たされることはなく虚しさが残ります。
やはり恋愛は互いが求め合うことが重要なわけですが、彼女がいない男性の場合は求められる以前の問題があるわけで、まずはパートナーが必要になってきます。
女性の場合はパートナーがいなくとも、性的な要求は男性ほど強くないので、なければ無いで済んでしまう人も多いですが、男性の場合は自分が男である存在を意識できずに辛いものがありますから、妄想にふけったりするようで、諦めきれない男性の場合は、街ですれ違う女性を色目で見たりします。
こうなってくると、女性から気持ち悪がられ拒否され、悪循環にいたる事になりかねません。
男性の場合は自分が相手を好きでなくても、女性に受け入れてもらえたら承認欲求は満たされ自分の男としての価値を確認できます。
だから、好きな女性と交わることも第一でしょうが、まずは自分に好意を抱いてくれる女性を探すのが一番です。
いま彼女がいなくても、容姿が劣る女性とか年上女性で、自分よりも某ら劣る女性であれば、受け入れてくれる女性はいます。
しかし男性の場合は、大幅に相手のランクを下げなければいけません。
男性は女性に求める許容範囲が広いのに比べ女性の許容範囲が狭いこともありますが、受け入れるか受け入れないかを判断するのは男性ではなく、性の選択権は女性にあるからです。
自分の好みにそぐわない平均以下の女性を抱ける男性は多いですが、平均以下の男性に抱かれる女性は少なく、男女の関係においても需要と供給のバランスが狂っているためにおこる現象ですから、もうこれらの問題は、モテない男性であればあるほど妥協しなければ成り立ちません。
しかし、男性の性に関する妄想とか想像力は、女性とは比べ物にならないほどあるので、たとえ好みの女性でなくても、明かりを暗くして想像力と妄想でなんとかなります。
とにもかくにも、贅沢言ってられないのが独身男性の性です。
独身男性の老後は悲惨
元気に生活できるうちは安易に考えがちですが、少子高齢化で老人が増えてくると、年金や介護保険などの社会保障も当てにできません。
老後の面倒を見てくれるパートナーや子供がいないと、介護施設に入る手続きさえも困る場合が多く、自分が一人っ子で兄弟もいないとなってくると、健康なうちから予定を組んで老後に備えて置かなければ悲惨な孤独死が待っています。
50歳60歳になってから、結婚すればいいなんて考えるのも安易です。
よほどの資産がない限り、結婚相手となる女性も男性の老後の面倒をみるだけの結婚なんて望みません。
多くの男性が望む自分よりも若い女性も、長い人生を過ごしてきた分、価値観が固定しているので男性に向けた評価の目も厳しく、晩婚で互いの意思をすり合わせるのも難しいものがあり、結婚したら女性に財産を持っていかれ孤独だけが残ったなんて男性もいますから、注意すべきです。
一般的にヨボヨボした男性の老後を支えてくれるなんてことは、夫婦が培った絆があるから出来ることであって、近頃は自分の親の老後の世話なんてのも兄弟でなすり合ったりするんですから、自由奔放に生きてきた独身男性の老後がバラ色なんてことはありえません。
独身男性の老後はそれ相応の覚悟が必要です。
親戚の甥御しに老後の手続きを頼むとか、親しい友人同士で老後の確約を交わしておくとかもできますが、元気なうちに貴方が甥御しや友人に対して恩を売っていたかで、相手の奉仕の心は違ってきて対応は違います。
好き勝手生きてきて、老いぼれ困ったからと助けを求めても無視されます。
結婚せずに妻と信頼関係を気遣ってこなかった分、妻や子に変わる貴方の老後の面倒や手続きをしてもらう人との信頼を作って置かなければならないんです。
病気で入院するにも保証人を必要とする病院が大半です。
天涯孤独では国に頼ることになると思いますが、やはり他人様に色々とお願いすることに変わりなく、健康に動けるうちから備えるのが無難です。
厚生労働省が↓孤立死亡防止対策等の指南書を出しています。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000034190.pdf
↓孤独死に関する記事です。
入院や介護施設でも保証人や連絡先を求められた場合に、保証人となってくれる会社などはありますが、明確な料金の内訳や内容が示されてなかったり弁護士や司法書士がどこまで関わってくれるかも不明確な場合があります。
それに身内がいない人が亡くなってからのことなど、約束を守らなくても本人がいないので訴える人もいません。
悪いことを考えている業者であっても、表沙汰になる可能性は低く信頼できる所を元気なうちに探しておくべきです。
成年後見制度も本人が知らぬ間に財産が使い込まれていたなんてこともあります。
自分が年老いていたら、若い時のように対処もできないので泣き寝入りにもなりかねません。
元気なうちに知識をつけ制度を理解しておきましょう。
死んだ後のことなど考えないと言う独身男性は増えていますが、健康に死ねるわけでもないんですから、死ぬ前の心配は嫌でもしなくてはならないんです。
厚生省の↓成年後見制度利用促進サイトです。
独身男性が一生独身を貫くにしても、人間関係を誰かと築いていないと、待ち受けているのは悲惨な孤独死なんです。
結婚すれば、なにもかも上手くいくと言いませんが、貴方の苦楽を共有できる家族があった方が良いように思います。
それとも覚悟の上で、なにも考えず好き勝手生きて、開き直った人生を選ぶのも、それはそれで各自の生き方でもあります。
- 右肩上がりの人生。
- 平均的な人生。
- 右肩下がりの人生。
独身の貴方は、どの人生を選びますか?
10人中2人の男性が一生独身なんて統計がありますが、自分の身の回りに50歳で独身なんていないように感じませんか?
でも統計は嘘ではないので、50歳以降の独身男性は人目につかぬようヒッソリと暮らしているから目立たないだけです。
結婚はコスパが悪いなんて事は言わず元気なうちに結婚しましょう。
女性は男性に比べると収入は少ないですが、女性は歳をとるとメイクや洋服にお金をかけなくなり男性ほどの出費はしません。
女性は生活においての節制の仕方を心得ていますが、男性は食費にしても酒やタバコに趣味などの娯楽に女性よりも多くのお金を使う傾向が見受けられ、少ないなりにも貯蓄においては女性のほうが得意です。
男性が年老いると社会との繋がりも希薄になりがちですが、女性はコミュニケーション能力があるので、地域との繋がりは何歳になっても維持できて孤立しません。
アリとキリギリスではありませんが、老いてから後悔しても時間は戻せないんです。
幸せのコスパは共有できる人がいるだけで、二倍にも三倍にもなります。
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