独身男性は人ごとではない現代の孤独死。
核家族化・婚姻率低下・少子高齢化で単身者の孤独死が増加しています。
孤独死は、独り暮らしの者が誰にも看取られず亡くなった後に発見される事を孤独死または独居死と言われていますが、日本少額短期保険協会が孤独死現状レポートを発表しているのでデーターをみてみましょう。
孤独死の男女比はおよそ8:2で男性の孤独死の割合は女性のおよそ4倍です。
65歳未満の男性孤独死が50.8%で死亡時の平均年齢は61.3歳になっていますから、独身男性にとって孤独死は人ごとではありません。
一般的に考えると高齢者が孤独死をしているように思いますが、統計では老人と呼ばれるには早い人が孤独死をしていることになります。
孤独死から発見されるまで平均で約17日と長く単身者がいかに孤独であったかが日数からも見て取れる数字となっていて、3日以内に発見される割合が40%ほどありますが、30日以上たってから発見される割合も14%ほどあるんです。
発見者で一番多いのが不動産の管理者です。
二番目が親族。
三番目に福祉関係者、自治体、配送業者、電気ガスの検針員となっていて、郵便物の滞留や悪臭で通報され警察に発見される場合もあります。
そして孤独死の現場となる部屋の状況は信じられないほど荒れていて、山となったゴミが残されているのは珍しくなく、亡くなった住人がトイレに行くのも面倒だったのか尿が入ったペットボトルまで床に転がっていたりするうえに、寂しさを和らげる為に飼っていたのか、犬や猫などのペットまで餓死していたりします。
孤独死の現場となった賃貸物件は、家具やゴミの処分だけで終わらず、臭いや染みなども含めた処理費用もかかりますから、家主が亡くなってからの処理も大変です。
残置物処理費用の平均が214,120円、原状回復費用の平均が361,392円もかかっていて、状況が酷い部屋となると家賃保証費用まで含めた総計で600万近くかかる物件まであって、大家は大損害ですから、日本少額短期保険協会なんて組織が必要なわけで、風評被害などの不動産価値の下落で10,000,000円を超える損害賠償請求まで、遺族に請求される場合もあります。
孤独死の死亡原因の割合
- 病死 62.3%
- 自殺 11.3%
- 事故死 1.8%
- 不明 24.6%
亡くなってから発見されるまでの期間が長いと死亡原因の特定も難しく不明が24.6%ありますが、男性は病死が多いようです。
11.3%の自殺もあり、自殺者全世代の6割は20代から30代の比較的若い女性になっています。
女性の20代から30代は女性として明るい未来がありそうで、まだ孤独に苛まれ自ら命を絶つ年齢ではないように思いますが、比較的若い独り暮らしの女性は男性より精神的な負担が大きいのかもしれません。
孤独死を避ける為に結婚すべきか?
2018年のTwitterで、うーさーさんという方のツイートが話題になりました。
「孤独死したくなければ誰でもいいから籍を入れろ」30〜35歳までに結婚しないとその先ずっと一人で生きていくかも - Togetter
30歳から35歳と言えば男性の結婚限界適齢期となっている年齢です。
男も35歳を越えると良い条件では結婚できない説なんですが、理想的な女性と結婚する為には男性と言えども25歳までに婚活を始めた方が有利です。
なるべく早く婚活を始めた方がいいのは当然です。
しかしながら35歳を越えてしまって40歳となった男性は、どうすれば結婚できるのでしょうか?
孤独死したくなければ、うーさーさんがツイートした『30~35歳までに結婚しないとそのままずっと一人で生きていくかも』の通りなんです。
年齢が上がれば上がるほど男性と言えども結婚の条件は厳しくなっていきます。
女性との縁を絶ちきり日々を過ごしていたら、一生結婚とは無縁で、年齢と共に女性が男性に求める条件も厳しくなってきますが、結婚をするためには女性が求める条件をクリアする必要がでてきます。
仕事に打ち込み趣味を満喫している男性は、婚活を面倒に思うかもしれませんが、楽しく遊んでいた友人も結婚したりすると、時間も話も合わなくなって疎遠になりがちで、年齢と共に人付き合いが減って、言葉を交わすのは職場の人だけになってしまって、孤独死まっしぐらになりかねません。
結婚は苦労するからしない方が良い?
男性よりも女性は社交性があります。
口べたで地域との繋がりが無くとも、社交性のある妻(女性)がそばにいると夫と地域の仲を取り持ち社会から孤立せずに生きている男性は多くいますが、40代50代の独身男性となると近所との交流もままならず、地域から白い目で見られてしまうのが今の日本の現状ですから、孤独死の8割が男性なんです。
ネットでは「結婚はコスパが悪い」とか「独りの方が気楽で良い」など書かれているサイトもありますが、たしかに結婚をして家族ができると、責任を背負うことになります。
子供が生まれたりすると出費も増え、自分の趣味に大きなお金をかけることもできなくなります。
そして熟年離婚となれば元の木阿弥以下で、それらの理由で結婚なんかしなくていいと言う人の主張も分かります。
しかしながら全ての独身男性が「結婚はコスパが悪い」「独りの方が気楽で良い」と本音で言っているようには思えません。
収入が少ないとか容姿に自信が持てないなど、女性と縁がない男性が自分を納得させるための後付け理由のような気がします。
そもそも男と女が結ばれるのは人間の本能なんですから、女性との結びつきを否定する行為は本能に背いていて、子孫を残す為に人に植え付けられた食欲・性欲・睡眠欲の性欲の行く先にある子孫繁栄の確実なる実行を放棄していることになります。
結婚も女性も求めないとなると、人間の根本にある遺伝子繁栄の支配を制した勝利者です。
恋は人間に与えられた最高の快楽なんです。
たとえ性的な行為がなくとも愛する人と一緒に暮らすことは、山あり谷ありであったとしても結婚を否定するには勿体ない気がします。
もともと人は快楽を求めて生きていても、不平不満は山ほどあるはずで、嫌なこと面倒なことを避けては生きていけません。
気楽な生活をしたいと独身を貫いても、不平不満は次々と波のように襲ってきますから、独身者が既婚者よりも幸せだと言い切るのは無理があります。
もちろん結婚したとしても最後は孤独死だったなんて事もあり得ます。
独身者のほうが自由にお金も時間も使えます。
世間から隔離された無人島で生活するのが夢だとか、人里離れた土地で独り自給自足で最後を迎えるぐらいの気構えがあるのなら一生独身もいいでしょう。
↓悲惨な独身生活を避ける生き方についての記事です。
しかし、年老いて結婚の必要性を感じたときには、手遅れで結婚相手を見つける手段は無くなっています。
妻と絆を結ばなかった分は、お金を貯めて、友人知人との絆を結んでおかなければ、誰も親身になって助けてくれません。
「死んだ後のことなど関係ない」と言っても、上手い具合にポックリと死ねる訳でも無く、孤独死するまで誰にも共有されることのない苦悩に苛まれる事になります。
孤独死の平均年齢は61.3歳。
孤独死の8割は男性で、死後発見されるまで平均17日です。
それが日本少額短期保険協会が発表しているデーターで、紛れもない現実なんです。
▽独身男性応援ブログおすすめ記事。