強いオランウータンはフランジが大きい。
Eテレの又吉直樹のヘウレーカ!・選「群れない生き方わかります?」でオランウータンの生態について放送していました。
オランウータンは群れることがありません。
強い雄だけが雌と交尾をし、弱い雄が交尾できるのは稀です。
なんとしても雌と交尾したい雄は、ストーカーとなり交尾の機会をうかがい雌の後をつけ回すそうです。
雌は人間とは違い子育てを経験している熟女が雄に人気で、若い雌よりも20代後半から寿命の尽きる40代以降までの雌が雄にモテるそうで、そもそも人間の妊娠可能年齢が43歳ほどとされていますから、歳とともにモテなくなりますが、オランウータンの雌は死ぬ直前まで妊娠可能で、経験豊富なオランウータンの雌が、雄にモテるのは子の先存率もあがり理にかなっているんでしょう。
雄は雄で、強い雄が雌を独占してしまうわけですから、他の雄を蹴散らすために強い雄は常に戦闘態勢であるわけです。
なかでも強い雄はフランジと呼ばれる顔の両脇にあるでっぱりが大きく、弱い雄はフランジがいつまでたっても大きくなりません。
もし強い雄がいなくなると、次にひかえる強い雄のフランジが大きくなりますが、部長がいないときの課長みたいな感じでしょうかね。
オランウータンの場合は一度大きくなったフランジは小さくはなりません。
「強いオスがいなくなったから、次は俺がボスだ」とフランジを大きくしちゃうと、次々と挑んでくる雄が来るわけで戦い続けることになります。
で負けちゃったりしても、フランジは小さくならないので、大きいままのフランジをみた敵対する他の雄も攻めてくるので、やっぱり戦い続けなければならなくなります。
いちど虚勢を張ってしまうと後に引けなくなるんです。
だからオランウータンは戦いを避けるために群れずに単独で行動します。
オランウータンのオスは命がけでメスを獲得します。
だからフランジが大きな雄どうしが鉢合わせしてしまうと、激しく戦うそうで、時には命まで落としてしまう時もあります。
もしも人間界の課長が部長がいなくなったからとフランジを大きくしてしまったら、ある日戻ってきた部長と鉢合わせして死闘が繰り広げられるなんてことを想像すると、オランウータンの生き様には頭が下がります。
ただしオランウータンは子育てに一切関わらないそうです。
雄は一番強い雄であることに人生をかけ戦い続けるか、ひたすら強い雄がいないことを確認しながら、コソコソと雌の後をつけ回さない限り繁殖行為はできないわけで、番組の中で又吉直樹さんは「僕はフランジがないアンフランジがいいかな」と言っていました。
そして「弱い僕を愛してくれる女性がいたらいいんですけどね」と付け足していましたが、オランウータン界に行けば又吉さんは弱いかもしれませんが、腕力だけが男の強さでない人間界じゃ又吉さんは強者なんですよね。
直木賞作家(芥川賞作家)でもあり飛ぶ鳥を落とす又吉さんなら、一般女性であればライバルを蹴散らせ独占できると思います。
話しをオランウータンに戻して、
大きなフランジを持つ雄はロング・コールなる独特の声で雌を呼ぶんですが、弱い雄がロング・コールで雌を呼ぶようなことをしたら強い雄が飛んできてコテンパンにやられますから、やっぱり弱い雄はコソコソと雌の後をつけ回しチャンスを窺うことになっちゃいます。
でも中には弱い雄と積極的に交尾する雌もいるらしく、DNAを調べると弱い雄の遺伝子も強い雄の遺伝子と同程度あるようなので、コソコソとちょっかいだすのは人間と同じです。
強い雄と弱い雄の遺伝子が受け継がれるのが同程度であれば、下手に戦い怪我をしたり命を落とすよりも、弱いオランウータンの方がいいかもしれません。
しかし、強い雄一頭と弱い雄数頭の遺伝子比率が同程度であれば、強い雄は弱い雄の分まで多く雌と交尾していることになります。
弱い雄が10頭いて雌と一回づつ交尾をしていたら、強い雄は一頭で10頭の雌と交尾していることになるんですよね。
そうじゃなければ、遺伝子が同程度になりませんもん。
やっぱり強い雄の方が圧倒的に雌を独占しているには違いありません。
戦い続けて、雌を獲得する強いオランウータンとコソコソと抜け駆けを狙い雌と交尾する弱いオランウータン。
オランウータンに限らず霊長類は、人間に近くチンパンジーやゴリラの雄が雌を獲得する戦略は微妙に違い面白く興味深いので↓こちらの記事もお勧めです。
結局、戦い続ける強いオスと、コソコソ交尾する弱いオスどっちがいいの?
人間の男だって一生懸命働いて社会的な地位を得れば、女性を獲得しやすいわけですが、努力などせず口八丁手八丁で女性を射止めた方が楽は楽ですよね。
オランウータンの異性を獲得する戦略は、人間においても参考になります。
貴方はどちらの戦略を取りますか?
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