デートで観た映画の感想を聞くだけで彼女の思考がわかります。
彼と付き合い始めた頃に映画を観に行きました。
映画を見終わってから彼に感想を聞いたのですが「面白かった」と言うだけで映画の内容について何も言いません。
私は彼の事を、なんだかつまらない人なんだなと思ってしまいました。
映画を二人で観たのに映画の話で盛り上がらずシラけたと言うよりも、名作にしても駄作にしても彼に感想がないと言うことで、彼に感受性というものがない事を感じ取ったからです。
ただ単に感覚だけで映画を観ただけなら、映画から受け取るものは面白いか面白くないかの二つに一つで、それは二人の交際においても楽しいか楽しくないかだけの感覚しか彼には無いんだろうと、彼との将来において私は不安になったのです。
生まれたばかりの赤ん坊の感情は未熟で、泣くか笑うかの表現しかできません。だけど彼はいい大人です。
赤ん坊から大人になるまで色々経験してきた筈なのに、今まで楽しいか楽しくなかっただけの分類をして生きてきただけなら、それは赤ん坊と同一で成長はなく、ただ映画を観て「ふーん」と映画館を後にするなら、映画を観た意味はなんなのでしょうか？
ただ二人で時間を消費しただけなら、勿体ない時間で「面白みの無い男」と言われる男性はこのタイプだと思います。
小説家とか芸術家などは、とてもに女性からモテますが、彼らは感受性がとても強く、どんな出来事にも敏感な人が多いですから、女性と話したとき物事をとても奥深く解説してくれて、女性は感心するとともに彼らに惹かれます。
それは、自分の存在の意味さえも彼に感じ取って貰えそうな気がして、自分の承認欲求も満たしてくれそうな気がするし、たとえ映画を観た後の自分の受け取り方と彼の受け取り方が違ったとしても、彼なりの感想を聞くことで彼の思考と目線もわかり、私はそこに彼の存在価値を感じます。
彼と観た映画を作った映画監督は、なにを観客に伝えたかったのかを感想を込めながら解説されると彼に憧れさえ抱きます。
最悪なのは、あの女優はブスだとか爆破シーンが迫力あったと熱弁し、映画本来のストーリーを観ていない男性です。
これは女性にも多く､映画の題材や内容よりも好きなタレントがでてるから観ました的な主演男優の容姿を重視した映画鑑賞嗜好。
こんな映画の見方をする人が多いので配給会社も商業ベースで考え、社会風刺的な映画でも内容にそぐわない若いタレントを使ったシーンを入れたりして、問題提起も薄口となってしまっています。
男性も女性と映画を観に行った後に、彼女に感想を聞くといいかもしれません。
女性が映画を観て、なにを感じて何を受け取ったかで、彼女の人間の奥深さがわかります。
もしも、俳優の衣装がどこどこのブランドでとか、女優が持っていたバッグが素敵だったと言う女性だったら、彼女の普段の思考もその程度のものです。
彼女の頭の中はとても薄く、人の痛みとか苦悩を知る力は非常に低いので、もしも問題が起きたり喧嘩したとき彼女の正体が顕わになります。
自分が楽しいか気分が悪いのかだけの思考だから、洋服やアクセサリーに住居など、ステータスだけに価値を見いだすだけかの女性かも知れません。
リンゴを想像して赤いリンゴを頭に浮かべる人が殆どですが、リンゴには緑も黄色もあります。
みんな買い物に行ったとき緑のリンゴも黄色いリンゴも見ている筈ですが、なぜか頭に浮かべるリンゴは赤。
子供の頃に画用紙に書いた赤いリンゴが頭の中に刷り込まれたままなんです。
それは何故でしょうか？
答えは脳が1日に消費するエネルギーの20％ほどを使ってしまうので、なるべく考えないようにしてリンゴは赤としたほうが脳も楽だからです。
新たに緑や黄色のリンゴを思い浮かべるための回路を脳に作るなんて事は面倒。
だから映画鑑賞においても、時代背景がうんぬん、家族構成や友人関係がどうこうなんてこと考えずに「面白かった」と言い切った方が楽。
でも脳はサボっていますから、アンテナは降ろしたままで受信感度は低い。
物事の洞察力にも欠けますので人間としての魅力も半減。
映画鑑賞ひとつで人間の奥深さがわかると言うお話でした。
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