- 婚活でありのままの自分を相手に見せることは勇気がいります。
- 二度と会うことがない相手であれば、ハッタリのような自己呈示もいいでしょうが、婚活は一生の伴侶を探すためにするんです。
- 自己呈示は行き過ぎると恥ずかしい行為でしかありません。
- そもそも人は自分が持つ本来の姿を人に見せることは嫌なことです。
婚活でありのままの自分を相手に見せることは勇気がいります。
仕事ができない人は、仕事ができる男のように振る舞い。
怖い人は、優しい男を演じ。
歳を取っていたら、若々しさを強調したり。
なるべく良い印象を女性に与えるために、男性は無理をしがちです。
なにか粗相をしたら、軽蔑されないかと緊張するあまり、歩く時に右手と右足が同時に出てしまったり、思い切って声を掛けたら、声が裏返ったりしてしまいます。
いつもは早食いの大飯食らいでも、女性を前にするとマナーを意識しすぎて食が進まなかったりと、普段の自分を見せることに躊躇します。
これらの対人的行動は自己呈示といい、自分の短所を隠し相手に長所を示そうとする行為です。
そして自己呈示が過激になってくると、自分とは関係のないことで相手の気を引こうとします。
親戚の叔父さんが代議士だとか、高級腕時計を誇らしく見せたりと、それらの行為は間接的自己呈示であり、劣等感を隠すための方法です。
たとえば、自分の容姿に自信がなかったり、学歴コンプレックスがあったりすると、高級車に乗ることで自分にハクを付けたりします。
お金がないのに資産家のふりをしたり、賢い人だと思われるために読みもしない分厚い本を持ち歩いたりと、自分に自信がない男性が女性を前にすると、良い所を見せようと安易な方法で背伸びをしがちです。
二度と会うことがない相手であれば、ハッタリのような自己呈示もいいでしょうが、婚活は一生の伴侶を探すためにするんです。
もし自己呈示で女性を射止めることができたとしても、結婚して一つ屋根の下で２人が暮らすようになったら、自己呈示なんて意味はありません。
結婚してしまえば、あとはなんとかなるだろうと思っていても、女性に期待をさせた分、真実を知った女性は落胆し、そして女性は騙されたと男性を軽蔑することになりますから、２人の関係を継続することが難しくなって来ます。
軽蔑し尊敬できない男性と暮らすことは、女性にとって苦痛でしかありません。
どうせバレるなら、最初から言わないほうが良いんです。
しかし、自己呈示が強い男性は、真実があからさまになると、更に大きな事を言いだすので、たんなる厄介者として信用されなくなります。
承認欲求と自己呈示は似てますが、承認欲求は人から認められたい欲求で、自己呈示は自分を大きく見せる為の行為ですから、方向性は違います、
「愛してください」が承認欲求であるなら「俺は凄いんだぞ」が自己呈示ですが、根拠がないので周りの人が戸惑う事になるんです。
一般的な普通の男性でも自己呈示をしたい気持ちはありますが「こんな事を言ったら変に思われる」とか「あまり見栄を張ると最終的に恥をかく」と考えブレーキをかけているので、人から馬鹿にされるほど自己呈示することはありません。
せいぜいワンランク上の車に乗るか、人から聞かれた時にほんの少しだけ良いように答える程度です。
自己呈示は行き過ぎると恥ずかしい行為でしかありません。
そもそも付き合えば自己呈示などしなくても、男性の実力は分かります。
持ち物や言葉で自己呈示しなくても、普段の行動をみれば男性の力は読み取れてしまいます。
過度な自己呈示は、ハードルを上げるだけで自分の首を絞めることになるんです。
自分で自分のことを「資産家だ」と言ってしまったら、家も車も着ている服もそれなりでバランスが取れていなければ、辻褄が合わなくなります。
でも婚活で正直にしていたら、それもそれで身分相応の相手しか見つかりません。
だから、少しでもより良い女性を射止めるために、男性は自分を作り自己呈示をしてしまいます。
そもそも人は自分が持つ本来の姿を人に見せることは嫌なことです。
家の窓にカーテンをつけるのは何故でしょう？
リラックスしているありのままの身構えない自分を、人に見られたくないからです。
家の中のプライベート空間は、他人に干渉されない場所で、自分本来の姿を見せたくない本心の現れがカーテンなんです。
お洒落なカフェのオープンテラスには壁もカーテンもありません。
通行人に見せているのは、お洒落なカフェでお茶をする素敵な自分だったりするんです。
お洒落なカフェにいる自分は演出された自分で、人の目を意識した本来の自分ではありません。
お洒落なカフェの雰囲気にハイソな奥様が溶け込めるのは、バランスが取れているからですが、ハイソな奥様だって家でお茶を飲んでいるときは、気が抜けているはずで、外に出るときは見た目を気にして気取ったり気合が違うはずです。
でもカフェで気取るにも、才能とか長年培ってきたセンスは必要で、ハイソな奥様は、それを持ち合わせているんですから、それはそれでいいんですけど、婚活で付け焼刃的な自己呈示を男性がすると、すぐバレちゃいます。
婚活男性も自己呈示をするなら、大袈裟なことは止めておいて、バランスを考えすべきです。
という私も、知的なハルキストに憧れ自己呈示の為、IQ84の BOOK１・BOOK２・BOOK３ と３冊も買って本棚に並べただけで、１０年過ぎて未だに読んでいない１人です。
「IQ84買ったわよ～」と皆に公言して読んでいないって人いますか？
ハルキスト気取りで買うだけ買って読んでない人が多いらしいですよ～。
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