言い間違いは本音。
彼女と散歩してるとき「ねぇ拓哉」と名前を間違われた。
「誰だよ拓哉って」と訊き返すと
「え、貴方の事を木村拓哉に似てると普段から思っているから」
「バカ言ってんじゃないよ。俺はどうみても松村邦洋だろ」
「そうよね~」
なんて誤魔化す女性は少なからずいます。
調べてみたら元彼の名前だったりして、彼女の頭の中に元彼の事が残っているから貴方の名前を言い間違えた訳です。
言い間違えは無意識ででた言葉ですが、裏返すと言い間違いこそ彼女の本音なのです。
貴方と2人歩いているのに、彼女は元彼と歩いていると思う部分があるから錯覚して名前を間違うわけで、まだまだ貴方との交際を実感していない事になります。
言い間違いは常日頃から考えている思いに願望や欲求が、ちょっと油断したときポロリと言葉になってしまう現象で、相手の頭の中は覗けないけど、言い間違いで相手の頭の中が覗けます。
彼女と映画の話をしてるときに
「まえに観たトム・クルーズも良かったね」と彼女に言われて
「トム・クルーズの映画は君と観てないよ」なんて事もあります。
彼女は他の誰かと映画に行ったことを貴方と行ったと思い込んでいたんです。
この場合は名前を間違ったわけではないので、誰かと映画を観た思い出を貴方と映画を観たと上塗りしているわけですから、名前を間違ったのとは意味合いが違います。
他の人と観た映画のことも貴方の思い出にしてしまっていることは、過去の思い出を貴方との思い出に塗り替えようとしているので、彼女は貴方との交際に前向きであると言うことになります。
言い間違えとよく似た事例で、口を滑らすなんてこともあります。
絶対にデートでしか利用しないだろう開店10日目の素敵なカフェに初めて彼氏と2人で入ったとき、何気に「トイレ何処?」って聞いたら「カウンターの横」と彼氏が即座に答えたので「初めて来たなら分からない筈、トイレの場所を知っているなんて誰と来たのよ」と喧嘩になったりして、鈍い男性は女性の誘導尋問的な罠にはまってしまいます。
初めて来た筈のカフェのトイレの位置を聞かれて、それが誘導尋問だなんて気がつく男性はなかなかいませんが、頭の良い女性はこのような罠的な質問が上手です。
トイレの位置が正解なら、言い間違いではありませんから「どこの店でもカウンターの横がトイレだろ」なんて言い訳をしても「そんな訳ないでしょ」と反論されて言い訳もできません。
そもそも男性の記憶することと、女性が記憶することは違います。
男性は2人で行った場所とか経路、店内の椅子の配置や窓の位置を覚える傾向があります。
女性は2人で行った場所は覚えていても、経路とか店内の配置は覚えていません。主に覚えているのはその場所で、なにを話したか、どんな気持ちになったかを重点的に覚えています。
たとえ同じ場所に行った思い出も、彼と彼女は違うんです。
遊園地に行ったら、男性はローラーコースターの速度とかフリーフォールの高さを覚えていますが、女性はローラーコースターでシートベルトを締めてくれたとか、フリーフォールで手を繋いでくれたなんてことを覚えているんです。
覚えていることが違うんですから、男性は頻繁に言い間違えます。
間違えたと言うよりも覚えていないことも多いですから、女性の質問に適当に答えたりすると「なんも覚えてないのね」なんて彼女の機嫌を損ねてしまいます。
逆に女性は〇〇インターから高速に乗って渋滞していたので〇〇インターで高速を降りたなんてことは覚えていないので、男性にしてみたら「そんな事も覚えてないのか」と言いたくもなります。
思い出すにしても、男性は場所から時系列を思い出しますが、女性はその場所に居たときの感情を紐解き思い出します。
「楽しかった。悲しかった。優しかった」を覚えている女性が経路を思い出すとするなら「高速で走っているときトイレを我慢していた」「前に進まなくてイライラしていた」なんて感情が重ならなければ「〇〇インターで降りた」なんてことは覚えていません。
「あのとき、私が漏らしそうになって〇〇インターで降りたのよね」とか「貴方は渋滞でイライラしてたのよね」なら覚えているんです。
男性が女性よりも未練がましいのも、記憶の違いが元となっています。
男性は都合の悪いことや嫌なことは忘れてしまいますので、例え彼女と別れたとしても「また俺が声をかけたらヨリを戻せる」なんて思いがちですが、女性は交際していた時の悲しかったこと辛かったことを覚えていますから「今さらヨリを戻すなんてできない」と考えています。
そもそも男性の言い間違いと女性の言い間違いは、根本的に違いますから言い間違いをよくする男性は、そんなことはどうでもいいと思っているから記憶にもなく言い間違うわけで、女性の心から思っていることをつい口走ってしまう言い間違いと同一視できません。
言い間違いは男と女の覚え違いでもあるんです。
女性の言い間違いは日頃の思考からでた本音です。
心の中に隠していた部分が表にでた言葉です。
男性の言い間違いは、さほど意識してないことを口を滑らしてしまうような感覚に近い物であり、小学生が先生のことを「ママ」とか呼んでしまうのは、何も考えていない時の習慣的な言い間違いだったりします。
大人の言い間違いは、深層心理的な意味合いもありますので、あれこれ紐解いてみると言い間違いした人の思考が読み取れます。
あまりにも言い間違いが多い場合は、アルツハイマーかもしれません。
「テレビ」を「キレビ」と意味なく言い間違えたり「自動車」を「自転車」と言ったり初歩的な単語を言い間違えだしたら危険信号で、言い間違えが本音だとか欲求だとかの話ではありません。病院で精密検査を受けましょう。
そして病気でもないのに、彼女の名前を間違えてばかりいる男性は、わざと言い間違いを連発して彼女を煙に巻いてしまう作戦に切り替えるとか、付き合う女性の名前を「お嬢」とか「アネゴ」に統一すれば、名前を間違うことなどなくなります。
ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川さんが所属タレントを呼ぶとき「you」で統一していたのは、名前を間違うことを気遣って「you」と呼んでいたのと同じやり方です。
いっそのこと、彼女も友達も家族も上司も部下にも「youやっちゃいなよ!」とジャニー喜多川さんを偲びながら真似て、全員youと呼んでしまえば、ジャニー喜多川さんのことをシャニー北村さんとかニャニー弥次喜多さんと間違うような人でも問題は起こらないと思います。活用しましょう!
↓あわせて読みたいお勧め記事