お見合いのマナーと礼儀
お見合いは緊張しますが、男の見せ処です。
第一印象で感じが良いと思ってもらえば、後は余程の事が無い限り大丈夫。
近頃はお見合いと言っても仲人さんが間に入って賑々しくなんてことは少なくなりましたが、仲介者が同席するしないに関わらず、あまり堅苦しくない程度に挨拶して明るく会話することがポイントです。
何処で待ち合わせをするかによって、最初の声かけは変わってきます。
有名な待ち合わせ場所だと、待ち合わせの人が沢山いますから「もう来てるかな」「どの女性だろう」なんてキョロキョロ探していると滑稽です。
スマートに目玉だけを動かし見合い相手を探しましょう。
あの女性かなと近づいて肩をポンポンと叩くのは失礼。
そっと後ろから近づいて彼女の目を両手でふさいで「だーれだ?」って言うのももってのほかです。
斜めから近づいて「すみません〇〇さんですか?」と声をかけてみましょう。
「はい」と女性が答えたら自分の名前を告げましょう。
声をかけた女性が「違います」と答えたら、貴方をナンパ師だと思って警戒して嘘を言っているのかもしれません。
もう一度「ほんとは〇〇さんですよね」と丁寧に聞いてみましょう。
それでも違いますと言われたら、そこは見合い初心者の貴方ですから素直に「どうもすみませんでした」と謝り引き下がりましょう。
そして、もういちど周囲を観察して、冷ややかな目で貴方を見ている女性がいたら、その女性が見合い相手です。
おもむろに頭を掻きながら歩み寄って「あんなブスが〇〇さんの筈ありませんよね」と自分が今おかした失敗を逆手にとって「あー良かった良かった」と言いながら見合い相手の機嫌をとりましょう。
「今日はお時間を作っていただきありがとうございます」と御礼を伝えたら、さっき人間違いをしたとき、危うく渡しそうになった一輪の薔薇を差し出すタイミングです。(薔薇もってたんかいっ!)
彼女の髪が綺麗であれば薔薇を手渡さずに、貴方の手で彼女の髪に薔薇を挿し「やっと薔薇の居場所が見つかった」なんてキザなセリフも彼女をときめかせます。
「こいつら何やってんだ?」なんて傍で見ている男性がいたら、それは嫉妬ですから気にしてはいけません。
貴方は笑顔で彼女に聞きます。
「今日は120分コースでお願いできますか?」
OKが貰えれば、比較的ゆっくりできます。
彼女が怪訝な顔をしたら、チップをはずみましょう。
礼儀正しい挨拶が済んだら「立ち話もなんですから、近くのカフェでも行きませんか?」と彼女をエスコートします。
2人で歩きながら「今日は晴れて良かったですね」と何気ない会話で場を繋ぎましょう。
BGMが欲しかったら『となりのトトロ』で劇中に流れた音楽『さんぽ』をスマートホンで再生すると彼女の足も軽やかに進みます。
2人で歩いている途中に牛丼の吉野家があったらドアを開け「どうぞ」と言いましょう。
彼女はまだ貴方と出会ったばかりですから「バカにするんじゃないわよ」なんて強気には出てきません。
内心は吉野家に連れてこられて怒っているかも知れませんが、とりあえず彼女は店内に入ります。
そこで「冗談!冗談!」と彼女をからかって親近感を持たせたら、彼女の手を引き店外に引き戻します。
そして「怒った顔が可愛かったよ」なんて彼女の頭をなでながら、さっき彼女の髪に挿した薔薇を右手で取って左手の指をパチンと鳴らすと一輪の薔薇がステッキに早変わり。
彼女が驚いたら、ステッキを空に向けて投げましょう。
落ちてきたステッキを手に取ると同時に、またもやステッキは消え1万円札に早変わり。
矢継ぎ早に繰り出す貴方のマジックに、彼女も吉野家の店内から「バカじゃないの」と見ていた客も騒然です。
そして唖然とする彼女に1万円札を見せて「今日はこれで美味しいディナーを食べましょう」と宣言します。
貴方の勢いに押されペースを乱した彼女は「はい」と答える筈です。
さっき120分コースだと約束したのに、これで夜の約束まで取れました。
しかしながら食事の後のご褒美は、逸る気持ちを抑えお預けです。
彼女だって、もしもの事を考え一応は新しい下着を身につけているでしょうが、お見合いはステディなワンナイトラブじゃないんです。
一生の伴侶となるかもしれない彼女をぞんざいに扱うなんてのはいけません。
腰を引きつつ歩いてカフェについたら、テラス席がお勧めです。
テラス席に座れば街ゆく美人も見放題です。
さりげなく彼女をテラス席に誘導しましょう。
彼女が注文するドリンクはタピオカだと予想されます。
彼女は桃の天然水が好きかも知れませんが、カフェにコーラはあっても桃の天然水はありません。
それはカフェの営業方針と言うよりも、ペットボトルをそのまま出すわけにいきませんし、グラスに入れて出したら『いろはす』と区別がつかない歴然とした危惧があるからです。
ここは貴方も無難にタピオカを頼みましょう。
テーブルにタピオカドリンクが運ばれてきたら、皆が一度は話し合ったことがある「カエルのタマゴみたいだね」と言いながら一口飲んで「美味しいケロ!」と場を和ましましょう。
彼女が笑ったら本題に入ります。
なにしろ今日はお見合いです。
久々のデート気分で浮かれきった根性はここで捨て去り、
- 将来についてどう考えているのか?
- どんな夫婦生活を望んでいるのか?
- 今以上に消費税が上がったら僕の小遣いはどうなるのか?
を聞き出さなくてはいけません。
しかし、近頃の共稼ぎ夫婦の場合は
夫と妻の収入から、食費や光熱費などの生活に必要なお金を出し合い、残った自分の稼ぎは自分のお金として各自が管理している夫婦も多い。
その辺の細々とした事は、六法全書を参考にした方が良い場合もあり、下手にカフェなんかで話し合うのはリスクが伴います。
まして子供が生まれ妻が働けなくなったら、家計を背負うのは男の方である。
美人が真横を行き交うカフェのテラスで、そんな細かいことまで話し合う男女に夢があるだろうか?
まして出会ったばかりなのに「愛も語らずして権利を語るな」とカフェのマスターに叱られそうで神妙な話は婚約前夜で良いと思います。
見合いは無難に済ますのが1番。
一般的なお見合いの場合は、女性から男性が質問攻めにされることが多いです。
でも大丈夫です。
貴方が勤める会社に入社する前に受けた圧迫面接。
わざと貴方が困るような質問とか、貴方が怒りたくなるような質問を面接官にされませんでしたか?
面接官が貴方の対応力とストレス耐性を試すために嫌がらせみたいな質問を繰り返して、面接官が貴方の血液型を当てる!
- 怒ったらO型!
- 笑って誤魔化してきたらB型!
- 理論的に反論してきたらA型!
- 舌をだして変顔をしたらAB型!
面接が終わって呆れた貴方が席を立って帰ろうとすると面接官が
「ねっねっ当たった?当たったでしょ!」
「うちはB型の社員ばかりなんだよ」なんて言いながら「俺もB型!」と面接官が自分を指差して言うやつ。
お見合いも同じようなものです。
彼女に何を訊かれるか予想もつきます。
前もって何を訊かれても良いように
問答集を考え的確に答えられるように準備しておけばいいんです。
近頃のお見合いでは、男女が顔を会わす前にラインや電話で打ち解けてから会う場合が増えています。
紹介者を通して「いい人いるから会ってみたら」とお見合いを勧められるときに、ついでに相手のラインIDを教えてもらうパターン。
紹介者がその場で相手に電話をしてくれて「ちょっと変わるわね」なんて事が多いです。
こんな場合だと、2人が会うまでラインでやり取りするので、ある程度の関係は出来上がると思います。
「おはよう」「おやすみ」なんてラインが出来る関係まで行けば、2人が会ったとき、そうそう気構えることもありません。
ちょっと同じ時間を過ごせば、昔からの恋人みたいな感じになれると思います。
お見合いは、いきなり顔合わせをするよりも、とりあえずメールかラインか電話で打ち解けてから会った方が、親近感も愛着も湧き上手くいきます。
知人に見合い相手を紹介されることがあれば、その場で相手に連絡を取って貰うようにお願いしてみましょう。
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