チンパンジーとゴリラと人を比較した興味深いデーターがあります。
睾丸の大きさと性器の長さは、雌を獲得し子孫を残す戦略によって明確な違いがあるという事実。
まず下の対比を見てください。
チンパンジー 体重44.3㎏ 睾丸118.8g 睾丸体重比0.27% 精子数6億3000万
ヒト 体重65.7㎏ 睾丸40.5g 睾丸体重比0.06% 精子数2億5300万
ゴリラ 体重169.0㎏ 睾丸29.6g 睾丸体重比率0.02% 精子数5100万
まず 、チンパンジーとゴリラの精子数の差に注目してください。
身体の大きなゴリラよりも、チンパンジーの方が比較にならないほど精子数が多い。
もうビックリですよね。
パックに入ったジュース『10%増量』なんかクソくらえ!
コップとドラム缶ほどの違いがあります。
どうしてチンパンジーは雌に大量の精子を送り込む必要があるのでしょうか?
その理由を紐解いてみます。
ゴリラの雄は身体を大きくすることで、ライバルを蹴散らし雌を独占します。
ライバルとなる雄と雌が交尾をする心配はないので、無駄に多くの精子を雌に流し込む必要も無いわけです。
チンパンジーは乱婚制でフリーセックスなので隙あらば、あっちでも交尾、こっちでも交尾で何がなんだか分からない状態。
ライバルを追い払うため戦っている間に、傍観していた他の雄に雌を盗られていたりしますから雌を巡って闘うことは無意味。
そこで、チンパンジーの雄は精子数を増やし、雌の子宮内で精子を競わせる戦略を選んだわけです。
人間の男性は、どのような戦略を選んだのでしょう。
人間の精子数はゴリラよりも多くチンパンジーよりも少ない。
ゴリラのように強制的に女性を独占できるわけではありませんが、一応は一夫一婦制でありチンパンジーのように乱婚制でもありません。
しかし、男が仕事に行っている間に他の男と浮気をしていない保証などないわけで、まぁチンパンジーみたいなことは無いだろうけど、ゴリラよりも不安を感じていたのでしょうか、チンパンジーよりも精子数は少ないけど、ゴリラよりも多い。
しかし、やっぱり女が浮気をしているかもと脳裏をよぎり不安は不安。
他の男の種を宿したら、他の男の子供を養うことになる。
やっぱり心配で仕事も手に付かない。
そんなわけで、人間の男は他の動物にはない肉体的特徴を持ちました。
人間のペニスは、ゴリラやチンパンジーよりも太く長く霊長類最大。
そのうえ、キノコ型で哺乳類の中で独特の形をしている。
まして、性行為にかける時間もチンパンジーが数秒なのに、人間の性行時間は長い。
なぜなんでしょう?
答えは『掻き出すため』
何を?
もちろん仕事に行っている間に注入されたかもしれない他人の精子をです。
チンパンジーは乱交で開き直っていますから、先細です。
人間の男は、キノコ型の性器で時間をかけてピストン運動で吸い上げて、自分の前に注入されているかもしれないライバルの精子を丁寧に排出してから放出。
チンパンジーは掻き出すなんてことは諦め性交時間は七秒で三回半のピストン運動にて大量の精子を放出するのに対して、人間のピストン回数は100回以上(国によって統計は違います。個人差もあります)念入りに掻き出します。
ゴリラは掻き出す必要もないから、あの大きな身体なのに、なんと3㎝。
人間であれば口が裂けても言えません。
「うちの旦那、3㎝なのよ~」
でも、人間の女性はチンパンジーやゴリラの雌よりもしたたかです。
チンパンジーやゴリラには発情期があります。
「私は妊娠しやすい時期よぉー」のサインです。
ちなみにチンパンジーの発情期は1週間。
だからチンパンジーの雄が雌を巡って争うのはこの時期だけです。
人間の女性が発情期のサインを男性に示さないのは何故でしょう?
そもそも女性が妊娠しやすい排卵日さえ男性にはわかりません。
一年中ずっと男性に思わせぶりなことをして、競わせているようなものです。
ならば人間の男性は、どのような選択をすれば良いのか?
ゴリラになる!
チンパンジーの戦略では、体力が持たないし忙しすぎる。
もう強制的に他の男性を排除し、自分だけのゴリラ式ハーレムを作るのが1番。
他の男性が近づいてきたら胸を叩いてドラミング。
家で、職場で、電車で、街中で、いつでもどこでも
他の男性が現れたらドラミングで威嚇する。
ゴリラのドラミングは、闘わずに相手に注意勧告を示し和解する為の行為だそうで、人間も他の男性が近づいてきたらドラミングで「俺の女に手をだしたらダメだよ~」的なことを示すべきかもしれませんね。
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