恋の基本も、ホウレンソウ。
報告、連絡、相談。
個人主義で成果を評価される欧米では、ホウレンソウは重要視されません。
なぜなら結果が全てだから、仕事の前に〇〇しますと報告し、〇〇まで進んだと過程を連絡し、〇〇が終わったらこれで良いかと相談するなんてことは日本独自の文化。
うまく仕事が進んでいるからと、そのまま完結してしまうと上司の立場がありません。
上司にお伺いをたて完結前に自分一人の手柄にしないのが、出世する方法だったりしますから、グローバル化が進んだ近年の日本は、仕事が進まず海外に先を越されてしまいますが、ホウレンソウを怠ると失敗したとき確実に個人の責任になるので、ホウレンソウをしておくことで「言いましたよね」「お伺いをたてましたよね」と連帯責任となり各個人のリスクを減らすことができます。
ホウレンソウは責任ある行動のように思ってしまいますが、責任回避をするための付せんでもあって、責任の所在を有耶無耶にする役人的な考え方から日本に根付いたのかもしれません。
恋愛や結婚の考え方も欧米と日本では考え方も違います。
たとえば不倫ですが、欧米では不倫相手まで損害賠償請求をされることはありません。
愛を誓ったのは結婚している二人であって、その外にある不倫相手に責任は無いとの考え方で、あくまでも愛を誓って結婚した者が、裏切り者であり悪いのは浮気をした本人と言う事です。
しかし日本は不倫相手も民事上は共同不貞行為者でありますから、損害賠償請求(慰謝料)され責任を負うことがあります。
夫婦の片方が離婚を望めば、欧米ではそれで離婚は出来ます。
片方が嫌と言っているのなら、もうそれで夫婦は成立しないとの考え方ですね。
そのかわり養育費など細々としたことは、欧米では国が夫から税金のように取り立て子供に払ったりしますから、その辺りの保証は安心なわけですが、日本のように夫と妻でケリを付けなさい的な仕組みのうえに、家庭裁判所で決めた養育費でさえ8割が不払いになるのですから、そりゃ不倫相手も責任を負わされるようなことになるわけです。
日本は責任の所在を分散化して、明確化を避けているようにも思います。
そこで重要になってくるのが、恋のホウレンソウです。
ホウの報告。
レンの連絡。
ソウの相談。
たとえば、友達と飲みに行く場合。
いつ何処で誰と何をするか報告をして、何時に家に帰るかの連絡を入れ、帰る途中に「溝に嵌まり足を捻挫したけど病院行ったほうがいいかな?」と相談する。
まぁ、ここまで詳しくホウレンソウを彼女(妻)にしておけば「バカよねぇ」で済む話で二人の関係に罅が入ることもないかもしれませんが、それが二度三度となるとまずいです。
次回の飲み会には、ホウの報告の段階で「行くのやめたらぁー」と言われかねません。
だからと言って内緒で報告せずに飲みに行ったりすると、バレたとき「信用できない男」と烙印を押されてしまいますし、貴方が「いちいち報告しなけりゃならないほど、信頼もされてないのに信用できないのは当たり前だ」と開き直ってしまうと二人の関係は終わります。
ほんと恋愛のホウレンソウは面倒ですが、ホウレンソウを怠ると信用も信頼も失いかねません。
恋の基本もホウレンソウです。
二人の関係がうまく行っている時のホウレンソウは楽しいです。
「仕事に行くよ」「気をつけてね」
「いま着いたよ」「頑張ってね」
「仕事で失敗したよ」「いつものことね」
とリスクを減らすと同時に良好な関係を保てます。
また浮気をするときもホウレンソウは重要です。
「今日は彼女とデートだから頼むよ」「わかった」
と同僚にアリバイ工作を頼む報告をしておきましょう。
(これ彼女(妻)に報告するのではなくて同僚にです)
遅くなりそうなら連絡も入れましょう。
「電話あった?」「いまのところない」
と同僚に連絡することで安心して浮気できます。
家に帰るときは相談もしておきましょう。
「大丈夫だった?」「うん」
「こんど俺の彼女(妻)に何か聞かれても適当に宜しくお願いできるかな?」
「わかってるって」「ありがとう」
てな具合にホウレンソウ(打ち合わせ)をしておくことで、よからぬゴタゴタを回避できます。
このように日本独自のホウレンソウでありますが、ホウレンソウを実行することで愛は深まります。
そして上手にホウレンソウをしておけば、問題が起きたときに責任回避もできます。
がんばりましょう!
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